Windows11で無変換・変換キーをIMEのオンオフに割り当てても効かないときの対処法

最終更新日時:2025/03/31 19:52
Windowsでの従来のIMEオン・オフ
Windowsでは従来、IME(日本語入力)のオン・オフはキーボード左上にある「半角/全角 漢字」キーを使っていました。このキーを押すたびにオンとオフが切り替わる仕様です。
ところが、これだと現在IMEがオンなのかオフなのかがパッと見でわからないため、日本語を書こうとして何文字か入力したところでIMEがオフになっていることに気づいたり、あるいは逆に英語を書こうとしたのに日本語入力だった…みたいなことが、ちょくちょくありました。
「半角/全角 漢字」キー自体の配置も遠く、入力するには左手をホームポジションから離さなければいけないという欠点もありますね。
その点、Macではスペースキーの左側に「英数」キー、右側に「かな」キーがあり、この二つのキーを使ってIMEのオン・オフを切り替える方式を採用しています。例えば日本語を入力する際にはとりあえず「かな」キーを押してから入力を始めればかならず日本語で入力できるため、打ち間違えるリスクを減らすことができます。
新しいIME切替の設定は簡単だが…
Windows11のIMEでは、キーボードのスペースキーの左右にある「無変換」キーと「変換」キーを、MacのようにIMEのオン・オフに割り当てることができるようになったので、これを機にWindowsのIME切替もMac式に統一することにしました!
普段Windows使いの僕がいざMacを使おうとすると、間違えて左上のキーを押して「`」が入力されてイラッとしてたのでちょうど良かったです。
この新しいIME切替方式はMicrosoft IMEの設定から行えます。設定への行き方はこちらを参考にしてください。
設定画面へ行けたら「キーとタッチのカスタマイズ」をクリック。

「キーの割り当て」欄で「無変換キー」を「IME-オフ」、「変換キー」を「IME-オン」にそれぞれ設定すると、Macと同じように操作することができるようになります。

…が、実はこの設定、一部のアプリでは使えません。代表的な例だとWindows版のLINEなど。これらのアプリでは「無変換」キーでIMEオフにはできるけど、「変換」キーでIMEオンにすることができなかったりしていました。
個人的にはLINEアプリだけではなく、コーディングに使用しているJetBrainsのPHPStormでも同様にこの機能が使えなかったので困っていました。今回はこれを解消する方法です。
PowerToysで解決!
この問題を解決するにはPowerToysというアプリを使用します。PowerToysはMicrosoftがリリースしているアプリで、Windowsに様々な便利機能を追加するアプリです。Microsoft製ってだけで安心できますよね。
以下手順です。
PowerToysのインストール
以下よりPowerToysをダウンロード、インストールしてください。
PowerToysでキーをリマップする
- PowerToysの左メニューから「入出力」→「Keyboard Manager」を選択。
- 「Keyboard Managerを有効化する」をオンに。
- 「キーの再マップ」をクリック。
- 「+ キーの再マップの追加」を押します。
- 左側の「選択」ボタンを押し、キーボードの「無変換」キーを押します。
- 「IME Non-Convert」と入力されるので「OK」を押します。
- 右側の空欄になっている入力欄をクリックして「IME Off」を選択。
- 「変換」の方も同様に行い、OKを押して保存
- まとめるとこう👇
「選択してください:」欄 | 「送信:」欄 |
---|---|
IME Non-Convert | IME Off |
IME Convert | IME On |

これで、これまでうまくいかなかったアプリ上でもMac式のIME切替が使えます。
ちなみに設定後、PowerToysはバックグラウンドで起動している必要がありますのでご注意ください。